羽賀朱音、変わらぬ笑顔と変わり続ける成長――モーニング娘。でありつづけるために

最年少メンバーとしてのスタートと成長の第一歩

羽賀朱音さんは2014年、モーニング娘。’14の12期メンバーとして加入。当時12歳、中学1年生でのデビューでした。長野県出身で、モーニング娘。のファンとして憧れを抱いていた彼女は、加入当初には真っすぐなまなざしとあどけなさを残し、まさにこれからのモーニング娘。の将来を期待させる存在として、多くのファンを魅了しました。

まだ幼かった彼女が、ステージでの緊張や戸惑い、パフォーマンス中の課題なども含めてすべてを糧に変えていく強さや前向きな気持ちが持てたのは、「モーニング娘。が好き」というただ純粋な想いがあったからかもしれません。

努力で磨き上げた表現力と存在感

羽賀朱音さんの真骨頂は、地道な努力を続ける姿勢にあります。加入当初は先輩メンバーを追いかける立場だった羽賀さん。歌やダンスのスキルを一つ一つ積み重ねるように向上させていきました。特にダンスにおいては、先輩メンバーの動きを研究し、表現力やリズム感、体の使い方などを丹念に身につけていきました。振り付けに対して正確で丁寧な彼女の動きは、グループのフォーメーションを支える基礎力として信頼されています。

歌唱面では、もともと控えめだった歌声が年齢と経験を重ねるにつれ深みを増し、特にバラードやライブでの落ち着いた声色に注目が集まるようになりました。ソロパートの増加や、歌割での安定したパフォーマンスは、長年の努力の結実と言えるでしょう。

舞台経験やMCとしての成長も著しく、トークにおいては落ち着きのある受け答えや場を和ませるコメント力が評価されています。ステージにおける「縁の下の力持ち」としての存在が、今やモーニング娘。にとって欠かせない柱のひとつとなっています。


「あかねちん」として親しまれるキャラクターと人柄

ファンやメンバーから親しみを込めて「あかねちん」と呼ばれる羽賀朱音さんは、その愛称通り、明るく、親しみやすく、そして誠実なキャラクターで知られています。常に飾らず自然体で、ファンとの距離を近く感じさせる発信が魅力の一つです。

また、先輩や同期、後輩に対しても誠実で礼儀正しい姿勢を貫いており、グループ内でも信頼の厚い存在となっています。特に後輩メンバーからは「話しやすい」「相談しやすい」と評されることが多く、その穏やかな人柄が安心感を与えていることがわかります。

長野県出身であることから、地元愛も強く、「ケンミンショー」などの地域紹介系の番組やイベントでも積極的に地元をアピールしています。

デビュー当時の控えめな印象からは想像もできないほど、現在の羽賀さんは、グループの中で確かな立ち位置を築き、多くの人に愛される“信頼の人”として成長を遂げました。


後輩を支える存在へ──モーニング娘。で築いた信頼

2020年代以降、グループには新たな世代が次々と加入し、モーニング娘。は再び変化と進化の過渡期を迎えました。そんな中、羽賀朱音さんは「中堅メンバー」としての立ち位置に変化し、これまで自分がしてもらったことを後輩たちに返す存在へと移っていきます。

レッスン時やライブリハーサルでは、後輩に声をかけたりアドバイスを送ったりする場面も増え、技術だけでなくメンタル面でも支える姿勢が見られるようになりました。先輩としての振る舞いに迷いながらも、自分らしさを大切にしながらチーム全体を見渡す視野を持っていることが、多くのファンの目にも映っています。

また、番組やイベントの司会進行などでも安定感が光り、バランスの取れた対応力を発揮。誰かを前に出す、誰かを支える、その両方を柔軟にこなす“縁の下のキーパーソン”としてグループを陰で支える存在になっています。

長く在籍してきたからこその安心感と安定感。羽賀朱音さんは、確実にモーニング娘。の「土台」として、後輩たちが羽ばたくための強固な基盤を築いているのです。

努力で磨き上げた表現力と存在感

羽賀朱音さんの真価は、加入後の地道な努力によって少しずつ発揮されていきました。初期は歌割りが少なく、センターに立つ機会も限られていましたが、その分、ダンスや立ち居振る舞いに磨きをかけていきます。特に、重心の低い力強いダンスと、表情で語る表現力の進化は、ファンや関係者からも高く評価されるポイントとなっていきました。

また、朱音さんは自身の弱点にも向き合い続けました。声質の改善、発声練習、筋力トレーニング、発音の矯正といった取り組みを欠かさず、あらゆる面から自分を高めようと努力。歌唱面でも、透明感と素直さを活かしたパートが与えられるようになり、徐々にその歌声にも注目が集まるようになりました。ライブでの表情づくりにも工夫が見られ、”見つけたら目が離せない”という声がSNSなどでも増加しました。

「最年少」だった彼女は、「成長株」へ、そして「見せ場を担う一員」へと、確実に階段を登っていったのです。

“縁の下の力持ち”から、未来をつなぐキーパーソンへ

羽賀朱音さんは、自身を“目立つタイプではない”と語ることがありますが、その言葉の裏には、確かな責任感とグループへの深い愛情が見え隠れします。加入当初から「先輩に頼るだけではなく、自分もモーニング娘。の一員として役割を果たしたい」と話していた彼女は、地道な努力を重ねながら信頼を築いてきました。

近年では、パフォーマンス面やステージMCにおいても安定感が増し、グループのバランスを取る“縁の下の力持ち”としての存在感が一層際立っています。“モーニング娘。愛”に満ちた想いを語る姿や、グループ全体を見渡す視点での言葉や、ライブに向けた熱い意気込みは、まさに“内から支えるメンバー”としての自覚の表れと言えます。後輩メンバーにとっては、厳しさと優しさを併せ持つ良き相談相手であり、先輩たちからもその落ち着いた人柄を信頼されています。

モーニング娘。の歴史や構成への深い理解は、歴代でも群を抜いていると評判で、過去の楽曲や公演を丁寧に学び、それを現代のグループにどう生かすかを考える姿勢には、グループの“記憶”と“未来”をつなぐ役割を果たそうとする覚悟すら感じられます。ファンの間でも、「羽賀朱音がいる限り、モーニング娘。は大丈夫」という声が多く聞かれます。

卒業発表、「モーニング娘。の羽賀朱音」で居続けるという決断。

歴代最長在籍年数を誇り、リーダーも務めていた9期メンバー生田衣梨奈さんの卒業からわずか2日後。

2025年7月10日に、羽賀朱音さんはグループからの卒業を発表しました。

皆さまの中に存在する私は、

“モーニング娘。の羽賀朱音”であり続けたいという気持ちがあり

卒業と同時に芸能界も引退する決意をしました。

卒業後は、”羽賀朱音”として自分に出来ることを追求していきたいです。

羽賀さんの言葉は、まさに「モーニング娘。としての誇りと愛」を感じさせるものでした。その想いはファンへの愛情でもあるとともに、最上級のプレゼントを贈ってくれたのだと思います。

その時々の自分の立ち位置を正確に理解し大切にしつつも、確かな信念と情熱で歩んできた羽賀朱音さん。その存在は、モーニング娘。にとってかけがえのない“未来をつなぐキーパーソン”であり、これからの活躍にも大きな期待が寄せられています。

羽賀朱音 参加曲

No. 発売順 発売日 シングルタイトル 備考
158th2015/04/15青春小僧が泣いている / 夕暮れは雨上がり / イマココカラ12期加入(野中美希・尾形春水・牧野真莉愛・羽賀朱音)
259th2015/08/19Oh my wish! / スカッとMy Heart / 今すぐ飛び込む勇気
360th2015/12/29冷たい風と片思い / ENDLESS SKY / One and Only鞘師里保卒業
461st2016/05/11泡沫サタデーナイト! / The Vision / 東京という片隅鈴木香音卒業
562nd2016/11/23セクシーキャットの演説 / ムキダシで向き合って / そうじゃない
663rd2017/03/08BRAND NEW MORNING / ジェラシージェラシー13期加入(加賀楓・横山玲奈)
764th2017/10/04邪魔しないで Here We Go! / 弩級のゴーサイン / 若いんだし!14期加入(森戸知沙希)・工藤遥卒業
865th2018/06/13Are you Happy? / A gonna尾形春水卒業
966th2018/10/24フラリ銀座 / 自由な国だから飯窪春菜卒業
1067th2019/06/12人生Blues / 青春Night
1168th2020/01/22KOKORO&KARADA / LOVEペディア / 人間関係No way way15期加入(北川莉央・岡村ほまれ・山崎愛生)
1269th2020/12/16純情エビデンス / ギューされたいだけなのに
1370th2021/12/08Teenage Solution / よしよししてほしいの / ビートの惑星佐藤優樹卒業
1471st2022/06/08Chu Chu Chu 僕らの未来 / 大・人生 Never Been Better!森戸知沙希卒業
1572nd2022/12/21Swing Swing Paradise / Happy birthday to Me!16期加入(櫻井梨央)・加賀楓卒業
1673rd2023/10/25すっごいFEVER! / Wake‑up Call〜目覚めるとき〜 / Neverending Shine17期加入(井上春華・弓桁朱琴)・譜久村聖卒業
1774th2024/08/14なんだかセンチメンタルな時の歌 / 最KIYOU石田亜佑美卒業
1875th2025/07/02気になるその気の歌 / 明るく良い子生田衣梨奈卒業

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