魅力を徹底解剖！音楽と笑いのコラボ、バラエティ番組発の音楽ユニット9選

昭和から平成は、”バラエティ番組発”の音楽ユニットが豊作

Z世代やミレニアム世代の若者の間では、
平成の文化や流行が取り入れられるブーム『平成レトロ』がトレンドです。

そして、エンタメ業界では昭和～平成時代かけてバラエティ番組発の音楽ユニットが多数誕生しました。

今回は、そんなバラエティ発の音楽ユニット・9選をご紹介！

バラエティ番組発の楽曲はまさに名曲づくし！…その理由は？

バラエティ番組から誕生したグループにはいくつかのパターンがあります。

①お笑い芸人のみで結成
（Re:Japan、NO PLANなど）

②お笑い芸人+アーティストで結成
（ポケットビスケッツ、ブラックビスケッツ、H Jungle with t、矢島美容室など）

③タレント、アイドル、俳優で結成
（羞恥心、Pabo、時給800円など）

芸人さん中心に構成される番組が多いので、芸人さんを含むグループが圧倒的に多い！

ただ、平成のバラエティ番組の特徴なのが、俳優さんやアイドルなどのレギュラー出演。
それによって、芸人さん+αという組み合わせも生まれやすいわけです。

また、ミュージシャンの方と本格的に音楽活動に取り組むパターンも。

それではパターン別に代表的なグループを細かく分析してみます。

パターン1：お笑い芸人のみで結成

Re:Japan（2001年）

Re:Japan（リ・ジャパン）は、
吉本興業所属のお笑いタレントさん総勢11名で結成された音楽ユニットで、2001年から2002年の期間限定で活動をしていました。

【メンバー】
・ダウンタウン（浜田雅功、松本人志）
・東野幸治
・山田花子
・ココリコ（遠藤章造、田中直樹）
・藤井隆
・ロンドンブーツ1号2号（田村亮、田村淳）
・間寛平
・花紀京

結成のきっかけ

缶コーヒー（ジョージア）のテレビCMをきっかけに結成。CMのタイアップ企画として、浜田雅功さんを主演に日本テレビで連続ドラマ化もされました。

Re:Japanが歌う「明日があるさ」が主題歌に起用されています。
（平均視聴率19.3％、最高視聴率29.0％）　※関西地区では30.0%を記録！

後に「明日があるさ THE MOVIE」として映画化もされ、興行収入4.5億円を記録しています。

「明日があるさ」は当時約80万枚以上を売り上げた、昭和の大スター・坂本九さんの名曲です。
Re:Japanの歌唱版も約35万枚を売り上げ、オリコンランキングでも１位を獲得するなどヒットを記録しています。

2001年のNHK紅白歌合戦には、Re:Japan同様に「明日があるさ」をカバーしていたウルフルズとのコラボで出場しました。

紅白出場は？

2001年のNHK紅白歌合戦には、Re:Japan同様に「明日があるさ」をカバーしていたウルフルズとのコラボで出場しました。

解散理由は？

元々タイアップ企画ということで、一定のプロモーションが終わった段階で自然と活動終了したようです。

ヒットの理由

人気の吉本芸人さんが大集結した豪華グループであることはもちろん、名曲「明日があるさ」の【前向きなメッセージ×お笑い】が相乗効果を生み、これ以上ない多幸感を味わうことができるところにあるのではないでしょうか。

NO PLAN（2003年）

NO PLAN（ノー プラン）は、
テレビ朝日系列のバラエティ番組『内村プロデュース』から生まれた6人グループ。2003年～2006年まで活動し、シングルCD2枚・アルバム3枚をリリースしています。

【メンバー】
・内村光良（ウッチャンナンチャン）
・さまぁ〜ず（三村マサカズ、大竹一樹）
・TIM（ゴルゴ松本、レッド吉田）
・ふかわりょう

結成のきっかけ

内Pメンバーでテレビ朝日の音楽番組『ミュージックステーション』に出演することを目標に2003年11月に結成されました。

NO PLANはお笑い芸人さんだけのグループながら所属事務所も様々なのが特徴です。
リーダーの内村さんはマセキ芸能社、さまぁ～ずさんはホリプロ、TIMさんとふかわさんはワタナベエンターテインメントの所属です。

どの事務所もお笑い芸人さん以外のタレントさんも多数所属される事務所です。
各事務所からベテラン勢がそろったオールスターグループですね！

「ミュージックステーション」「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」「ポップジャム」など、人気の音楽番組にも多数出演しています。

国民的アニメの映画テーマ曲に起用

2004年、「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」のエンディングテーマに「○（マル）あげよう」が起用されるなど人気を博しました。

楽曲の特徴は？

楽曲の世界観は、結成のきっかけとなった内Pに関連する内容や中年男性の悲哀や哀愁が感じられるものが多く、番組ファンや同年代の男性からの支持が大きかったようです。

2006年1月28日公開、内村光良さん監督作品の映画「ピーナッツ」の主題歌は、馬場俊英さんが楽曲提供をした「君の中の少年」で、同楽曲はファンの間でも『具体的な言葉で表現されていて情景が目に浮かぶ。』『歌詞が沁みる…。』『青春時代に帰りたくなる。』などと、”泣けるおじさんソング”として人気の曲です。

紅白出場は？

スマッシュヒットが多いのですが、残念ながら紅白出場はありません。

解散は？

解散とは明言していないようですが、2009年の「内村プロデュース 最初で最後の大謝恩会」を最後に音楽活動は実質活動休止。

『内村さまぁ～ず THE MOVIE エンジェル』への出演で6年ぶりの復活を果たしました。

ヒットの理由は？

唯一無二のグループでありながら、大人なら誰もが共感してしまう歌詞に引き付けられ、つい応援したくなる愛しきオジさんたちに多くの方が共感しました。

パターン2：お笑い芸人+アーティストで結成

H Jungle with t（1995年）

H Jungle with t（エイチ ジャングル ウィズ ティー）は、浜田雅功さんと小室哲哉さんによる音楽ユニットです。1995年～1996年の間にシングル3枚とアルバム1枚を発売しています。

【メンバー】
・浜田雅功（ダウンタウン）
・小室哲哉

結成のきっかけは？

フジテレビの音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』で浜田さんから小室さんに対して、「僕にもヒット曲をプロデュースしてください。」と直談判したことがきっかけで結成が決定しました。

デビュー曲で異例のWミリオン！

当時一世を風靡し、TKサウンドと呼ばれた小室哲哉さんが手がけた楽曲は軒並み大ヒット。デビューシングルの「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント」は、約213万枚でダブルミリオンを突破、２ndシングル「GOING GOING HOME」は約130万枚、３rdシングル「FRIENDSHIP」は約68万枚を売り上げています。（オリコン調べ）

TKサウンドでヒット曲を連発！！

小室哲哉さんと言えば、「globe」「trf」「華原朋美」「安室奈美恵」「鈴木あみ」など、名だたるアーティストをトップまで導いた名プロデューサー。超一流のアーティスト兼プロデューサーと浜ちゃんという組み合わせでヒットしないわけがありませんね。

紅白出場は？

1995年の紅白歌合戦にも出場しています。

他のバラエティ発ユニットがタイアップに近い形でドラマ・映画の主題歌を担当しているのに対し、同ユニットは 、3rdシングルが1996年放送の日本テレビ系ドラマ『竜馬におまかせ!』の主題歌に起用されています。主演こそメンバーの浜田さんですが、反町隆史さんや伊東四朗さん、西村雅彦さん（現・西村まさ彦さん）、内藤剛志さんや寺脇康文さんなど名優ぞろいの作品です。
さらには、脚本があの三谷幸喜さんという超豪華布陣というから驚きです。

楽曲の特徴は？

ユニット名にも含まれている”ジャングル”とは、1990年代に興った音楽ジャンルの1つで、エネルギッシュなドラムパターンやベースラインを多用したハイテンポ曲調が特徴です。

解散は？

解散を名言しているわけではないようですが、1996年のシングルリリース以降の目立った活動はありませんでした。

2014年12月29日放送の『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP 20周年大感謝祭』で一夜限りの再結成。2024年5月12日には、『ごぶごぶフェスティバル』にて29年ぶりのライブ出演を果たしました。

ヒットの理由は？

2023年12月時点でのオリコンランキングにおけるCDシングルの総売上枚数は436.7万枚で、テレビ番組発の芸人音楽ユニットとしては歴代1位となる記録です！超一流のアーティスト兼プロデューサーと浜ちゃんという組み合わせでヒットしないわけがありませんね。

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ポケットビスケッツ（1996年）

ポケットビスケッツ（POCKET BISCUITS）は、日本テレビのバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』から誕生した音楽ユニットです。
1995年に結成・1996年にCDデビューを果たし、2000年に活動を休止しました。

【メンバー】
・TERU（内村テル）：内村光良
・CHIAKI（坂本千秋）：千秋
・UDO（独活野大木）：ウド鈴木

結成のきっかけ

ウリナリの企画で、デビューを目指す女性ユニットが結成されることになったのですが、当時から歌手志望だった千秋さんがメンバーの選抜から落とされてしまい号泣。その際に内村さん演じるテルさんが「第二のマモー・ミモーを作ってやるダニ！」と庇ったことがポケビ結成のきっかけとなりました。

シングルで大ヒット曲連発！

1996年に発売されたデビュー曲「Rapturous Blue」は50万枚以上を売り上げ、2ndシングル「 YELLOW YELLOW HAPPY」は150万枚以上の大ヒットにしてグループの代表曲となりました。

CDシングルの総売上枚数は404万枚で、テレビ番組発の音楽ユニットとしては歴代2位です。

千秋さんのセルフプロデュース力

衣装に関しても、千秋さんがプロデュースをされていたとのことで、新譜が出るたびにおとぎ話の世界のような衣装にもワクワクしていた記憶があります。

社会現象となった伝説的グループ、
ライバル・ブラビとの対決も話題に

活動休止までに、シングルは合計6枚、アルバムは3作発売されています。
「YELLOW…」以降のシングルのすべてがオリコン4位以内にランクインしており、アルバム「Colorful」も93万枚の大ヒットを記録。各個人としてもソロシングルを発売したり、関連アイテムが発売されるなど社会現象を巻き起こしました。

ライバルグループとして結成されたブラックビスケッツとの対決も番組内での名物となり、武道館ライブをかけた勝負に勝利して初の本格ライブを開催。新曲リリースをかけた対決では敗北したものの、「100万人署名活動」により178万4892人もの署名を集め「My Diamond」が発売されました。

紅白出場は？

1998年のNHK紅白歌合戦にブラビとともに出場し、オリコン初の1位を獲得した「POWER」を披露しました。

解散は？

2000年、千秋さんのソロデビューを後押しするべく現メンバーでの活動休止を発表。
千秋さんはグループを卒業しました。

2002年3月には、ウリナリ最終回のウリナリ祭りで復活、2018年には24時間テレビで一夜限りの復活、2023年にはNHK紅白歌合戦の特別企画として復活を果たしていますが、2023年の紅白出場時には、「今までで一番楽しくて幸せな時間だった。」と語るほど、何年たってもポケビ愛に溢れていることが伝わってきました。

ポケビ復活に向けて

メンバーの千秋さんは、自身のYouTubeで「登録者数100万人でポケビ復活チャンネル」と題して活動をされています。投稿された動画では「100万人達成したら”復活するかもしれない”から”復活する”という確証に変わった。」と明言しており、今後の展開に期待してしまいます！

【関連リンク】ポケビ緊急配信！ #ポケビ100万人登録者運動

ヒットの理由は？

ポケビの魅力は、ボーカル千秋さんのひたむきな音楽への想いとそれを支える内村さんとウドさんのバランスだったように感じます。ブラビというライバルが登場したことにより、常に解散などのピンチと隣り合わせにあったことも、ファンが全力で応援したくなる要因だったと思います。

ブラックビスケッツ（1997年）

ブラックビスケッツ（BLACK BISCUITS）は、日本テレビ系のバラエティー番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』から誕生した音楽ユニットです。1997年から1999年にかけて活動したグループです。

【メンバー】
・南々見狂也（南原清隆）
・ビビアン（ビビアン・スー）
・天山ひろゆき（天野ひろゆき）
・ケディ（ケディ・ティン）※1999年から加入。

結成のきっかけ

ライバルグループ・ポケットビスケッツを潰すために結成されたヒール役のグループで、番組名物となった対決シリーズでは、新曲発売の対決に勝利し、後に148万枚の大ヒットとなる「Timing」を発売しました。

メインボーカルを務めたビビアンさんは、台湾や香港で芸能活動を始め、1996年にウリナリのレギュラー出演を果たしています。愛らしいルックスと片言の日本語が視聴者の心をグッと惹きつける魅力にもなりました。

他局の番組にも多数出演！

グループのセールス活動として、「天才テレビくん」「HEY! HEY! HEY! MUSIC AWARDS II」に出演するなど日本テレビ以外にも番組出演をしていました。
また、1998年には「ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ スペシャルバンド」としてNHK紅白歌合戦にも出場しています。

実は、ブラビには４人目のメンバーがいた

1999年には、新メンバーとしてケディさんが加入しますが、第４弾シングル「Bye-Bye」の発売を最後に実質の活動休止状態となります。

紅白出場は？

1998年の紅白歌合戦に出場しています。
2023年のNHK紅白歌合戦の特別企画で25年ぶりの紅白出場を果たしました。

ポケビとブラビの21年ぶりの共演は、「青春時代に一番聞いた曲に胸が熱くなった。」「今でもタイミングの振りを踊れる自分にびっくりw」「6人が全員揃うなんて、奇跡としか思えない。」と懐かしさと感動の声で溢れました。

解散は？

解散と明言はしていませんが、番組の企画でリーダーとケディさんが脱退し、活動休止となりました。

2002年3月にはウリナリ最終回のウリナリ祭りで復活、2022年には「日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2022」で20年ぶりの復活をしています。

ヒットの理由は？

活動休止までにシングル4枚、アルバム1作をリリースしています。

ポケビのライバルとして結成された後発グループでありながら、両グループの作品でTOPの売り上げを誇る名曲「Timing」を生み出すなど大きな偉業を成し遂げました。

アジアの妖精と言われたビビアンさんの可憐さと天真爛漫なキャラクター、ポケビとの対比がヒットのきっかけとなったのではないでしょうか。

矢島美容室（2008年）

矢島美容室（やじまびようしつ）は、とんねるずとDJ OZMAが扮する、 「マーガレット・カメリア・ヤジマ」「ナオミ・カメリア・ヤジマ」「ストロベリー・カメリア・ヤジマ」の3人による音楽ユニットです。

【メンバー】
・マーガレット・カメリア・ヤジマ（木梨憲武）
・ナオミ・カメリア・ヤジマ（DJ OZMA）
・ストロベリー・カメリア・ヤジマ（石橋貴明）

結成のきっかけ

2007年12月6日、DJ OZMAさんがフジテレビ系『とんねるずのみなさんのおかげでした』のコーナー「新・食わず嫌い王決定戦」にゲスト出演した際、全身番組の『とんねるずのみなさんのおかげです』のシリーズコント「ロックンロール最高物語」に登場するロックバンド「矢島工務店」を見たのがきっかけでバンドを始めたと発言し、とんねるずさんと意気投合したことで、「矢島工務店の現代版をやろう」といったことが結成のきっかけ。

デビュー前から不仲が発覚？

その半年後の2008年5月29日、番組内で「とんねるず×DJ OZMAプロジェクト」が始動し、番組内の記者会見で「とんねるずとDJ OZMAの3人の個性が強烈過ぎて相容れず、共に音楽をやることは不可能」との理由により結成を断念します。代わりに海外の女性3人組ユニットをプロデューサーの立場に回って手がけるプロジェクトを発表し、ユニット名やデビュー曲が発表されました。

知られざるストーリー

失踪中の日本人美容師・矢島徳次郎を探す目的で来日したという設定で、さらに女性に扮していることもあってか、比較的キャラクター設定がしっかりとしていて、素の３人として振舞う瞬間は少なかった印象です。

2012年以降は活動休止状態となり、それまでに5枚のシングルと１枚のアルバムを発売しています。

多数の番組やイベントにも出演

「FNS歌謡祭」「a-nation」「東京ガールズコレクション」など、大規模な音楽番組やイベントに出演したり、映画『矢島美容室 THE MOVIE 〜夢をつかまネバダ〜』が公開されるなど、多方面で活躍しました。

紅白出場は？

とんねるず・DJOZMAとしての紅白出場経験はあるものの、矢島美容室としての紅白出場はありません。

解散は？

解散を名言はしていないようですが、2012年『とんねるずが生放送!音楽番組全部見せます!!-名曲で元気になろう-』に出演したのを最後に活動休止となっています。

ヒットの理由は？

5枚目のシングル「アイドルみたいに歌わせて」では、「矢島美容室 feat. プリンセス・セイコ」名義でリリースしており、作曲を務めたDJ OZMAさんは、『松田聖子さんに自分の作った曲を歌ってもらえる日が来るなんて夢が叶った瞬間だった。』と振り返っています。

音楽を純粋に愛するDJOZMAさんととんねるずさんの人脈や企画力がヒットの要因となったのではないでしょうか。

パターン3：タレント、アイドル、俳優などを含んで結成

野猿（1998年）

野猿（やえん）は、フジテレビのバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』にて結成された音楽ユニットです。1998年～2001年までの約3年間活動しました。

【メンバー】
・石橋貴明（とんねるず）
・木梨憲武（とんねるず）
・平山晃哉（アクリル装飾）
・神波憲人（衣装）
・成井一浩（大道具）
・飯塚生臣（特殊効果）
・大原隆（大道具）
・網野高久（持道具）
・星野教昭（運転手）
・半田一道（スチルカメラマン）
・高久誠司（カメラクレーン）

結成のきっかけ

番組内コーナー「ほんとのうたばん」で、とんねるずがKinKi Kidsのパロディを演じる際のバックダンサーとしてスタッフの方々が踊った形が原型となって、野猿が結成されました。

グループ名の由来はラブホテル！？

音楽ユニットとしては異例の、番組スタッフが大半を占めるというメンバー構成。
名前の由来は、東京都多摩地域の野猿街道にあるラブホテル「ホテル野猿」だそう。

さすがのプロモーション力

メインボーカルは、とんねるずのお２人に加えて平山さん・神波さんの4人が務めることが多く、他のメンバーはコーラスとダンサーとしての役割を果たしていました。

デビューシングル「Get Down」はオリコンチャート初登場10位を記録、2ndシングル『叫び』は2位、4thシングル『Be cool!』で3位と上位ランキングの常連でありながら、売り上げ枚数は以外にも平均15～20万枚前後とやや控えめな印象だったのが意外…！

しかしながら、フジテレビ系連続ドラマ「お見合い結婚」のオープニング曲への起用、「野村證券」「ラウンドワン」「明治生命」などの大手企業とのCM契約、「CDTV」「うたばん」「ミュージックステーション」「THE 夜もヒッパレ」「ポップジャム」「FNS歌謡祭」「LOVELOVEあいしてる」など局の垣根を越えたテレビプロモーションにも積極的でした。

全国ツアーからまで開催

1stライブ『YAEN CONCERT IN YOKOHAMA ARENA 1999』は1万3000人を動員し、翌年には『野猿 2000GTR 武道館リミテッドインタークーラー付大発表会』と全国ツアーまで開催されました。

紅白出場は？

1999年のレコード大賞では、「企画賞」を受賞し、極め付きは、NHK紅白歌合戦への2年連続の出場。
ここまでくると、バラエティ発信のグループという枠では語れず、紛れもなくアーティストとして活動していたと断言していいのではと思います。

解散は？

2001年２月に解散ならぬ『撤収』が発表され、11枚目のシングルである「Fish Fight!」とベストアルバム『撤収』のリリース、同年5月の完全撤収ライブを最後に撤収となりました。

2009年3月に特番で再招集、2018年3月には番組の最終回で再集結。

2019年9月に貴さん・平山さん・神波さんの３人のユニット「B Pressure」が結成されましたが、コロナ禍の影響もあり、2021年での活動休止を発表しています。

とんねるずと言えば、約29年ぶりの武道館ライブ「TUNNELS THE LIVE 2024 Budokan」を大成功させたことが記憶に新しいですが、野猿としての活動もいつか一夜限りでも復活してくれないかと期待せずにはいられません…！

一般スタッフがスターに駆け上がる奇跡

音楽に関しては素人のいち番組スタッフだった野猿メンバー。

身近にも感じられるメンバーのひたむきな姿を応援していた初期から、活動が進むにつれてパフォーマンスの習熟度も上がり、いつの間にか当たり前のようにアーティストとして観ていたことに改めて気が付かされます。

ヒットの理由は？

秋元康さんや後藤次利さんなどが楽曲制作に携わっていることで、曲のクオリティは言うまでもなく、CDジャケットやPVなども男らしいクールな路線のものが多く、お笑いやバラエティの印象とのギャップにやられる人も多かったのではないでしょうか。
紅白での白塗り上裸アフロでの歌唱や、ラストシングルに「Fish Fight!!」を持ってくるあたりなども往年のお笑いファンを置いてけぼりにしない気持ちが伝わってきて嬉しいですね！

好きなこと・やりたいことを最大限にやりきる、豪快ながら一流のパフォーマンスと抜群のオーラで魅了するとんねるずのお２人。今後もお二人の活躍が楽しみです。

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時給800円（2003年）

時給800円は、フジテレビ系のバラエティ番組「ココリコミラクルタイプ」から生まれた3人組のロックボーカルユニットです。人気ロックバンドのMONGOL800にちなんでいます。

【メンバー】
・遠藤章造（ココリコ）
・八嶋智人
・品川祐（品川庄司）

結成のきっかけ

ココリコミラクルタイプはココリコさん、品川庄司さん、森三中の村上さんなどの芸人さんだけでなく、松下由樹さん、坂井真紀さん、八嶋智人さん、小西真奈美さんなどの豪華俳優陣、さらには、リリー・フランキーさん、ピエール瀧さんなどマルチに活躍されている大物も多数出演していました。

デビュー直後は、顔出しNGで活動

当時、同番組のED曲「死ぬほどあなたが好きだから」を歌う謎の歌手として誕生。
インディーズ盤でリリースされ、番組に問い合わせも殺到し即完売。その後、コロムビアミュージックエンタテインメントから2003年にメジャーシングルとして発売しました。

「ミュージックステーション」への出演時に、正体が遠藤さん・八嶋さん・品川さんであることが明かされました。八嶋さんいわく、全員が音楽番組に初出演だったことと、あまりの緊張からか遠藤さんと品川さんが本番直前に険悪な空気になったそうで、怖い雰囲気を感じて間に入ったそうです。

そんな中、同じ回に出演されていた森山直太朗さんの「さくら（独唱）」を目の前で聴いて感動して、心が洗われたのか、何事もなかったかのようにリラックスして過ごしたそうです。

「HEYHEYHEY」に関しては、品川さんがかつて前説を務めていたこともあったとのことで、自分が出演者側になったことでとても感慨深かったそうです。

解散は？

オリコンで最高位11位・売り上げは約28万枚を記録。

2004年には2ndシングル「たまには泣いてもいいですか？」、2006年3rdシングル「さくらいろ」をリリース、2006年には「GREATEST HITS」をリリースして解散しました。「3人が天狗になってきた」をプロデューサーに釘を刺されて解散に至ったそうです。（笑）

紅白出場は？

残念ながら、紅白出場はありません。
しかし、数多くの人気番組に出演していたのはすごいことですよね！

歌詞は覚えないのが流儀！？

時給800円の楽曲はすべて元放送作家の鈴木おさむさん（「死ぬほどあなたが好きだから」は鈴木みゆき名義）が担当されています。

また、歌番組出演時には全く歌詞を覚えていないことが定番になっており、プラカードのごとく大きなカンペが毎回掲出されていたそうです。

YouTubeで復活！！

実は、遠藤さんのYouTubeチャンネル「ココリコ遠藤のヘンなカタチ」で、2024年に17年ぶりの再結集を果たしています。その中のお話で、発売から20年以上が経っている今でもいまだに月に600円程度の歌唱税が入るそうで、『年休8000円」だね、笑』と仲良く会話されていました。

ちなみに、今回のYouTube撮影でもカンペは健在だったようですよ。
いつまでも仲の良いお三方の雰囲気に癒されますので、ぜひ見てみてくださいね！

【関連リンク】【17年ぶり復活】時給800円「死ぬほどあなたが好きだから」

羞恥心（2007年）

羞恥心（しゅうちしん）は、フジテレビ系列で放送されていたクイズバラエティ番組『クイズ!ヘキサゴンII』から結成された男性3人組の企画ユニットです。2007年～2009年にかけて活動しました。

【メンバー】
・つるの剛士
・野久保直樹
・上地雄輔

結成のきっかけ

「おバカタレント」と呼ばれたつるの剛士さん・野久保直樹さん・上地雄輔さんがメンバーです。（令和の時代ではなかなか言葉にできなさそうですが）

紅白出場は？

デビューシングル「羞恥心」は、2008年オリコン年間シングルチャート5位・44.5万枚のセールスとなるヒットを記録し、同年末の日本レコード大賞特別賞受賞や紅白歌合戦出場など、大型番組およびテレビ局の枠を超えた活動も行っていました。

2ndシングル「泣かないで」も32.1万枚を売り上げ、3rdシングル「弱虫サンタ」では初のオリコン週間1位を獲得するなど、コンスタントに好調な活動を続けていました。

コラボユニット・アラジンとしても活動

その後、同番組から同じく結成されたアイドルグループ「Pabo」（里田まいさん、スザンヌさん、木下優樹菜さん）とともに「アラジン」というグループとしてデビューシングル「陽は、また昇る」を発売。メンバー３人ともが俳優さんとしての活動をメインとしていたため、「アイドル」という括りで扱われるのは苦手だったそうです。

解散は？

2009年1月にはそれぞれが俳優活動に注力するため、羞恥心としての歌手活動を終了することが発表されました。同年7月には、野久保さんがバラエティを卒業する意向のために番組から離れることが発表されます。

それ以降は、３人がそろって表舞台で歌唱する機会がなくなり、実質の活動休止状態になります。

番組が突然の打ち切りに…

2011年8月にプロデューサーを務めていた島田紳助さんが芸能界引退をしたことをきっかけに、ヘキサゴンは番組が打ち切りに。

2011年11月26日に幕張イベントホールで開催されたヘキサゴンファミリーコンサートでは、出演告知のなかった野久保さんがサプライズ出演して、羞恥心の正式な解散を発表しました。

ヒットの理由は？

2019年3月11日、大阪で行われた遊助（上地）のデビュー10周年ライブにて「羞恥心」がそろってパフォーマンス。「えー羞恥心復活したの!?　見たすぎた」「羞恥心懐かしすぎる!!　大好きでした」とサプライズ再結成に驚きのコメントが相次ぎ、ライブに居合わせたファンからは「夢のような時間をありがとうございました！大好きだった羞恥心みれて幸せでした」と歓喜のコメントが寄せられていました。

色々な状況の変化に翻弄された感のある羞恥心ですが、助け合って活動をした結果、こうして時間を経て素敵な記憶としてご本人たちの中にも残っているのだとしたらとても嬉しいですね。

最後に

今回は、「魅力を徹底解剖！音楽と笑いのコラボ、バラエティ番組発の音楽ユニット9選」と題して平成レトロの象徴とも言える、バラエティから生まれた音楽ユニットをご紹介しました。

懐かしいと思う世代の方も、全く知らなかったという方も、実に多くの名曲がありますので是非一度、楽曲を聴いてみてください。きっとお気に入りの推しが見つかるはずです。